夢のマイホーム。「窓」には何を求め、何を根拠に決めますか?
部屋に太陽の光を取り込むため?
最高の眺望、季節の移り変わりを感じて物思いにふけるため?
我が家の家族は皆、アレルギー疾患があり、日頃からできる限り対策を講じ、発作を予防する暮らしをしています。
我が家の「窓」は視覚的に楽しむものでなく、目に見えない空気をコントロールし、室内環境を整える為のツールなのです。
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マイホームは「給気」「排気」「浄化」「空調」でつくる
マイホームは家族の心身の拠り所になります。
だからこそ、見ためだけのデザインで満足するのではなく、目には見えない空気の事をもっと考えるべきだと思います。
我が家は家族3人皆、アレルギー疾患を持ち、発作が起きないよう注意深く生活する毎日です。
我が家を脅かす「アレルゲン物質」「臭い」等を外から持ち込まないように、そして、家の中で発生したものを外へ出す、あるいは浄化させることが我が家の生活には本当に重要なのです。
当たり前のように感じられますが、意識しないと出来ないことなのです。
特に小さなお子様がいるパパ・ママには、その子の為にもしっかり意識を持ってほしいと思います。
以下の4つがポイントです。
「給気」:家の中にキレイな(適切な)空気を外から取り込む
「排気」:家の中の汚れた空気を外へ出す
「浄化」:家の中で発生する空気中の微細な汚染物質・臭いを取り除く
「空調」:快適に過ごせるように空気の温度と湿度を調整する
引用:Panasonic「住まいの設備と換気」
また、最近の住宅は、気密性能が求められます。
「高気密高断熱住宅」は文字通り、外部と内部の隙間が少なくなります。良く言われているように、
「熱損失が少なく、省エネ効果がある(外気の影響を受けにくく、冷暖房の節電ができる)」のですが、
裏を返せば…「家の空気がこもりやすい」のです。
だからこそ、換気を考えることが必要なのです。
「24時間換気」で満足してはいけない。
家づくりを検討されている方は、「24時間換気」というワードを聞いたことがあると思います。
24時間換気は、水廻りだけでなく「全ての居室で、一定の換気量を満たす換気システムを設置すること」が2003年の建築基準法改正により義務付けられました。
引用:三菱電機「換気の必要性と基礎知識」
ここに落とし穴があるのです。
ハウスメーカーや工務店に言われるがまま換気システムを採用していませんか?
「換気は機械がする時代です。」
「今は良い空気清浄機がありますから。」
「24時間換気」は義務であり、人の身体にとって最適解ではありません。
喘息、アレルギー疾患を持つ者にとって換気システムは、最大限効果を発揮できるものであるべきです。
発作が起こるリスク・不安はできるだけ排除したい。
発作が起きた場合、1秒でも早く苦しみから逃れたい。
「24時間換気」だけでは役不足なんです。絶対に。
私自身の経験をもとに、第1種換気(全熱交換型ダクト換気システム)を採用し、換気に有効に働くよう「窓」にこだわりました。
真夏、真冬の時期は窓を開けるのは億劫ですが…我が家は「換気」>「空調」です!
空気・風の「入口」と「出口」をつくる窓の在り方
窓の数・配置によって、換気効率は大きく左右されます。(もちろん、外の環境・風量に影響を受けますが…)
大切なのは空気の「入口」と「出口」を適所につくることです。
引用:YKK AP「窓がポイント! 住まいのじょうずな換気方法」
これだけで、窓を1カ所のみ開けたときと比べると、換気量は10倍にもなると言われています。
我が家の窓の配置を解説します。
換気の為の窓として、理想的な配置としたつもりです。
実際、窓を開けた瞬間にスーッと風が通り抜けていくのを毎日実感しています。
朝1の換気は本当に気持ちが良く、頭の中までスッキリできます。
窓換気のコツとして、風の「入口側は小さく」「出口側は大きく」すると効果的です。
窓を設ける方角や環境(隣家の有無、防犯上のリスク等)にも注意が必要ですが、参考にしてみて下さい。
まとめ
いかがでしたか?
ハウスメーカーや工務店に言われるがまま、24時間換気システムに頼るのではなく、家族の為に空気のこと、換気の重要性を認識することが大切です。
我が家アレルギーっ子の生活では、何よりも空気のこと、換気のことを優先する必要があり、
「第1種換気(全熱交換型ダクト換気システム)」✖「窓」を追求したことは間違いではなかったと思います。
実際に賃貸住まいの頃に比べて、発作も少なく、負担の少ない生活が送れています。