マイホームを買うなら戸建て住宅?分譲マンション?
マイホーム購入を考えたことのある方なら、一度は必ず差し掛かる分かれ道。日本住宅論争の終わりなきテーマです。
昨今の都心部のマンション価格高騰を見れば、マンションに目が眩みますね!都市部のマンションに住んでいるだけで、上流階級のステータスを得られる気がします。
私自身、建築施工管理技士(現場監督)として建築業界に携わり、それに加えて我が家は家族3人皆、アレルギー疾患に悩み生活している身でございます。
そんな我が家の比較・見解を書いてみます。是非、最後までお読みください。
正解なんてありません!自分と家族の「最適」を探しましょう!
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1.戸建て住宅のメリット
我が家が重要視したのが、マンションには難しいとされる以下2点。
✓ 近隣との関係(住民・建物)が保てる
✓ 間取り・設備が選べる
喘息・アレルギー体質な我が家には、この2点の選択肢の幅が広くなければ、快適な環境づくりはできないのです。
マンションの上下左右の近隣住民は当たり前ですけど、選ぶことができません…
また、マンション各戸の設備は物件によりピンキリで、購入者側は選ぶことができないことが多い…
これが我が家には不安で仕方ありませんでした。
我が家には、換気設備は第1種換気(給気と排気共に機械による強制換気)がマストでした!
2.戸建て住宅のデメリット
やはり、都市部から離れてしまいがちです。中心部に寄れば寄るほど、価格は上昇…土地が狭小…
その結果、郊外の戸建て住宅に住むと…
✓ 通勤・通学が大変でストレス過大
✓ 子供の自宅通学が難しい(多くは大学進学時に、1人暮らしを選択する)
一般的に戸建ては売れにくいと言われますが、どう捉えるかです。それぞれの購入層を考えてみましょう。
中古マンションの購入層は個人(世帯)です。
アナタが30年住んだ後の中古マンションを買ってくれる個人って誰でしょうか?
住宅ローンの返済が終わる30年後、人口(世帯数)は激減、供給多々(売れない中古マンションで溢れる)になっている…都心部から離れたマンションの未来をどう描きますか?
逆に、中古戸建ての購入層には、官公庁や法人(不動産会社)も含まれてきます。
土地はあらゆる可能性を秘めていますから。売値は期待できませんが、手放せるだけ良いと私なら考えます。
私は、マイホームは「資産」ではなく「嗜好品」と考えています。
3.分譲マンションのメリット
特記すべきは、「防犯性」「防災性」の高さでしょう。
マンションの基本構造であるRC造(鉄筋コンクリート造)、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)に加え、制震・免震技術は非常に高く、大手設計会社+大手ゼネコンによる設計施工管理は世界トップレブルの品質です。
また、共有スペース・サービスが利用できる等、入居者ならではのメリットが得られます。
昨今のマンション価格高騰に目が眩み、身の丈以上の高額物件に手が出そうになります。高所得者層の方ほど、そういった傾向があるようです。
マイホームを「資産」として捉えるのは危険です。あくまで減価償却する「嗜好品」なのですから。
マイホームを検討する際「高値で売れるかも!」と鼻の下を伸ばすのはやめましょう。
4.分譲マンションのデメリット
戸建てのメリットと重なりますが、我が家の賃貸マンション住み時代のエピソードを例とすると、
上下左右の近隣住民に生活を脅かされる(故意では無い)ことが多かったのです…
✓ バルコニーでタバコを吸うホタル族
✓ バルコニーがゴミ置場(それも異臭のする)と化している
✓ バルコニーの観葉植物に群がる虫
✓ それらを駆除するための虫除けスプレー、防虫剤の臭い
✓ 致死レベルの柔軟剤を使用した洗濯物の臭い
勿論、近隣の方々も同じ条件で入居されてますし、普通の生活を送っていらっしゃいます。一方的に、こちらの都合を押し付ける訳にはいきません。
近隣からのアレルゲン・臭いを気にして、窓を開けれないのは辛過ぎます…
また、マンションを購入・入居した際には管理組合団体に加入しなければいけません。
マンションという共有財産を維持管理するための組織であり、入居者にはその義務と権利があるのです。
ライフライン設備や共有部分の共益費、点検・メンテナンス等の管理費、大規模修繕工事の積立費用を組合に納めることになります。
ここで不安に思うのが、大規模修繕計画が不透明なことです。
昨今の工事原価の高騰により、これまでの積立額では賄えないため、多くのマンションで積立金が増額されていくことは容易に想像できます。
これに賛同できない入居者が多く、大規模修繕の計画が一向に進まないのは良く耳にする話です。
また、マンション管理業務を外部委託する第三者管理方式が一般的になってきています。国土交通省によってガイドラインが作成され、推進されていますからね。
闇深い話になりますが、この委託会社がマンション管理費、積立費を管理組合に請求してくるわけです。管理組合の財務状況を探りつつ、都合の良い金額を請求できてしまうのです。
委託会社も民間企業ですので利益が必要ですから、可能な限り上乗せしようとしますよね。請求金額の根拠・妥当性を詳細まで把握することは専門家でないと不可能です。
さらに、この委託会社の費用(運営費・経費)も入居者が負担することになりますね…
本当にグレーな業界です…
第三者管理方式にもメリットがあります。マンションは、全て納得した上で買いましょう!
まとめ
2025年から省エネ法改正により、一般住宅に省エネ性能表示が義務化されます。
簡単に言いますと、全ての新築建物(住宅・非住宅問わず)に省エネルギー化に貢献する設備を搭載しないといけなくなったのです。
これを満たしていないと住宅ローン減税の対象外となったり、住宅性能が低く評価され、低品質な物件(=売れにくい)と見なされてしまうのです。
その代表項目が気密性能と断熱性能です。これによってどの物件も高気密・高断熱の建物となるのは良いのですが…
高気密・高断熱の家 = 空気が出入りしにくい家
という構造が自然とできてしまうわけです。
ここで換気設備の重要性が問われます。室内では絶えず空気を汚染する物質が放出されていますから…
我が家は家の内側も外側も「環境をつくれる(選べる)」注文住宅を建てることにしたのです。